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この記事では、不定期で生命環境学科環境科学コースの卒業生の声をお届けします。
今回は、JFE西日本ジーエス株式会社で活躍されている甲斐和佳さんです。内藤研究室(水圏環境化学)で学んだことを生かして、お仕事をされています。
水質分析をメインとして、環境分析業務を行っています。工場から排出される水の分析が多く、分析結果を環境基準と照らし合わせて、基準に適合するかどうかが判断されるため重要な作業です。分析依頼も多いため、速やかに、正確に分析することが求められます。
内藤研究室では海水中の金属量の分析などを行っていました。分析操作の原理や分析装置の取り扱いなど、生かせる知識が多く、研究室で学んだ知識のおかげでスムーズに作業ができています。また、基本的な水質分析作業は研究室で学ばせてもらっていたので、新たな測定項目を分析するときも焦ることなく挑めています。
環境関係の資格取得にも力を入れているのですが、大学で学んだ環境に関する知識が基盤となっていると感じることが多くあります。
小さいころから川に遊びに行ったり、近所の山に入ったりと自然を身近に感じていました。そんな中、近所の川の水質が中国地方ワースト1位だったことがあると知って驚き、環境問題を身近に感じました。そこから、環境問題について詳しく学びたいと思い、志望しました。
入学したときは学部までで就職する予定でした。しかし3年からの研究室での生活で、大学院まで進学して学びたいと考えるようになりました。自分が進学したいと考えたことに自分が一番驚きましたが、その背景には、研究内容が興味深かったのはもちろん、先生の丁寧なご指導があったからだと強く感じています。フィールドワーク、学会での発表、研究室のメンバーとの交流はとても楽しく、いい思い出になりました。
また、勉強を教えあったり食事に行ったり旅行したりと、切磋琢磨しあえる友人と出会うことができました。遊びにも勉強にも前向きな友人を持てたことが、庄原キャンパスに通えた中での大きな幸運だと思います。
環境問題について学びたいという漠然とした気持ちで入学しましたが、研究の難しさ、楽しさを知り、そのまま進学、就職は学んだことに関係する職に就きました。小さなきっかけでも、その後の方向性が決まることがあります。気になったことにはどんどん挑戦して、選択肢を増やし、充実した学生生活を送ってください。
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生物資源科学部生命環境学科環境科学コースの内藤研究室では水圏環境化学の研究をしています。ご関心のある方はぜひウェブサイトをのぞいてみてください。