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【生命科学コース】研究室活動報告ー安藤研究室

印刷用ページを表示する 2025年10月21日更新

 これまでも生命科学コースでは研究室活動の様子などをお知らせしてきましたが、今回は4月に着任された安藤杉尋先生の研究室の様子を学生の皆さんに報告していただきました。

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 私たち植物病理学研究室(安藤研)は、2025年度にスタートした新しい研究室です。現在は3年生5名が所属しており、協力し合いながら日々の研究に取り組んでいます。
研究室では、シロイヌナズナ、ハクサイ、ホウレンソウ、ササゲ、イネなどを用いて、植物と病原菌の相互作用について、生理学的および分子生物学的な視点から解析を行っています。

 植物も人間と同じように病気になります。こうした病気を理解し、防ぐことは野菜や果物といった農作物を守り、私たちの食生活を支えるうえで重要な意味を持ちます。
中でも私たちは、アブラナ科野菜に深刻な被害をもたらす「アブラナ科野菜根こぶ病」に注目しています。広島県の特産品である「広島菜」に被害を及ぼすこの病原菌に対して、地域に根ざした視点から研究を進めています。

少しですが、実験や研究室の様子を写真でご紹介します。

実験の様子

写真1 実験で使う試薬のpHを調整している様子です。正確な実験結果を得るためには、こうした準備からの丁寧な作業がとても重要です。

DNA精製

写真2 シークエンスする(遺伝子配列を読む)ために、DNAを精製している様子です。不純物を除去し、解析に適したDNAを得るために重要な工程です。

シークエンス解析

写真3 シークエンスに使用する機械(共通機器)です。根こぶ病を抑える微生物の候補がどんな種類の微生物か推定するために、この装置を使っています。

感染実験

写真4 シロイヌナズナに根こぶ病菌を感染させている様子です。根こぶを作らせて、遺伝子レベルでの解析を行うための実験です。

培養室で栽培

写真5 培養室では、実験に使う植物を育てています。環境条件を整えて、育成管理や簡単な作業を行うこともあります。

 

 

研究活動のほかにも春にはお花見を楽しんだり、共同研究を行う企業の工場見学に出かけたりと、イベントも行っています。研究だけでなく、こうした活動を通じた交流も大切にしており、学生同士が協力し合いながら学べる明るい雰囲気の研究室です。

研究室のインスタグラムでは、私たちの普段の研究やイベントの様子なども発信しています。興味のある方はぜひご覧ください!