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県立広島大で経営を学んだ卒業生の声 vol.3

印刷用ページを表示する 2025年7月24日更新

山本 啓人 さん(2023年3月卒業)

山本さん

現在どのようなお仕事をされていますか

 学生時代から観光に興味があり,「旅は世界の人たちを友人として結んでいく『魔法』」「企業の事業活動を通じて社会の課題を解決する」といった株式会社星野リゾート(以下,星野リゾート)の企業理念に惹かれ,数ある観光関連企業等の中から星野リゾートを選び,2023年から同社で働かせてもらうことになりました。星野リゾートの事業は宿泊事業にとどまらず,結婚式場やスキー場の経営,さらにまちのリ?ブランド(地域再生)など多岐にわたっており,いろいろな仕事に挑戦できると考えたことも同社を選んだ理由です。
 入社後の研修を終えてから,栃木県日光市にある旅館「界 鬼怒川」で約70名のスタッフの一員として,主に宿泊事業に従事しています。1日最大100名の宿泊客を受け入れ,おもてなしをする仕事にチームで取り組んでいます。星野リゾートのスタッフは,日々の業務をこなすことに加え,日々の業務や地域の資源?魅力などから気づきを得て,業務改善や新しい企画につなげていくことが求められます。新しい価値やアイデアを生み出し続けることは大変ですが,その楽しさも実感しながら仕事に打ち込んでいる毎日です。

県大での学びは仕事に役立っていますか

 入社直後は仕事を覚え,仕事に慣れるのに手一杯で,大学時代の学びを仕事に生かす余裕はありませんでしたが,最近は大学で学んだ経営の知識や分析手法が日々の仕事に生かせることを実感するようになりました。
 大学時代に難しい理論だと感じていたポーターの競争優位の戦略は,今では星野リゾートや「界 鬼怒川」の強みなどを把握し,経営に生かすことを考える際の理論的基盤となっています。また,新しい企画を立案,提案する際には,提案の根拠となるデータを提示することが重要になりますが,ゼミで学んだ統計分析の基礎知識や操作手法が役立っています。

高校生のみなさんへメッセージをお願いします

 私から高校生のみなさんにお伝えしたいことは次の2点です。
 1つは,学生時代に経営学を学んでおくと,ビジネスの現場でその知識や手法が自分自身を助けてくれる機会が訪れる可能性が高いということです。現代ビジネスでは,一人一人の社員が経営の感覚と知識をもち,現場で業務に従事することが求められます。その時に経営学の知識や手法を理解していると「強い」ですよ。
 もう1つは,学生時代にいろいろな体験をしてほしいということです。旅行や食事など何でもいいので実物,本物をたくさん体験し,自分自身の感覚と経験値をアップデートしてください。そのための時間とお金はたくさん使ってもいいと思います。